【ホノルル(米ハワイ州)14日=田中彩友美】日本ハム中田翔内野手(27)が、優勝旅行先で「3冠指令」に決意をみなぎらせた。栗山監督から来季、打撃3部門のタイトル奪取のノルマを、達成できなければ「カンチョー」のお仕置き付きで課された。「やるからには(3冠王を)目指して頑張りたい。全力を尽くしてやりたい」と覚悟を固めた。

 クリア出来なければ、キツイ「お仕置き」が待っている!? 栗山監督は「来年、絶対に翔に3冠王を取らせる。冗談じゃない。ダメだったらカンチョーするよ」と、真顔で言った。今季スランプに陥ることもあったが、「翔が結果を残せる環境を」とサポートも考えている。

 中田は今季、110打点で2年ぶりのタイトルを獲得。リーグ5位の25本塁打の一方で、打率は2割5分と伸び悩んだ。中田は「率はちょっと上げたいね。監督の期待に応えられるよう、来年はいろんな意味でも大事な1年になる」と引き締めた。節目のプロ10年目へ向け、今オフは恒例の減量をやめて、体重100キロでシーズン通して戦えるよう、筋力トレーニングなどに取り組む。04年ダイエー松中を最後に達成者がいない3冠王へ、主砲が燃えている。