阪神高山俊外野手(23)が18日、大阪市内の「ミズノ大阪店」で一日店長を務め、来季の目標として打率3割を宣言した。

 「(今季は)1年目ということでミスも甘く見てもらえるところがあったかもしれませんけど、来年は出るからには責任持ってやりたい。そういうところで3割という数字は本当に達成したい数字です」

 これまで数字へのこだわりを見せなかった高山が、初めて具体的な数値目標を口にした。今季は1年目ながら打率2割7分5厘。新人王に輝いた。来季の大台突破へ、カギに挙げたのが四球と三振数だ。

 今季は530打席に立ったが、四球はわずかに27個。反対に三振はリーグワースト5位の109を喫した。「反省点の1つ。そこは本当に課題。四球を取っていくと打率も上がると思う」。積極的に打っていくスタイルを変えることはないが、調子が悪い時でも冷静さを忘れず、三振減&四球増を目指す。

 年末年始は実家のある千葉・船橋市に帰省。母校の明大や日大三、中学時代に所属した船橋中央シニアで、あいさつ回りを兼ねて練習を行っていく。「キャンプが怖いんで(笑い)。2月1日から100%アピールできるように準備が大事だと思います」。高山に休みはない。【梶本長之】

 ▼阪神のプロ1、2年目野手の打率3割以上(規定打席到達)は、坪井智哉の1年目(98年)3割2分7厘(リーグ3位)、2年目(99年)3割4厘(8位)があり、それ以降出ていない。2リーグ分立後は、坪井の前に藤井栄治が2年目(63年)に3割(7位)をマークしただけ。

 ▼1リーグ時代は藤井勇1年目(36年)、藤村富美男2年目(37年秋)、松木謙治郎2年目(37年春)、景浦将2年目(37年秋)、別当薫2年目(49年)、後藤次男2年目(49年)がそれぞれ3割以上打った。