オリックスが29日、京セラドーム大阪で仕事納めを行い、西名弘明球団社長(72)がドッキリ発言で最下位の今季を締めた。サービス精神旺盛な同社長は「野球は大変残念。どうしようもない。来年は長村くんのクビをかけてやってもらいたい」と冒頭のあいさつで長村裕之球団本部長(58)を名指しした。

 あわてて「社長のクビの方がええかな」とフォローしたが、社員で埋まる会場のざわつきと苦笑いは収まらず。長村球団本部長は「愛情の裏返しと受け取っておきます。それくらいの覚悟を持ってやれということでしょう」とチーム再建へ気合を入れ直した。

 乾杯が済み、アルコールも入った西名社長の“独演会”は終わらない。毎年のように獲得ラブコールを送っているマーリンズ・イチロー外野手とは、来年1月に会う予定という。

 「来てもらいたい気持ちは同じ。『(低迷する)この状況はどう思ってるのか? 哀れみはないのか』と言うよ。(糸井のFA移籍で)ライトは空いてる。背番号51も」とスーパースター復帰への泣き落とし作戦? も明かした。こんな自虐的な笑いばかりでは寂しい。96年以来の優勝で心から笑いたい。【大池和幸】