ロッテ石川歩投手(28)が、侍ジャパン入りの有力候補であることが12日、判明した。入団から3年連続2桁勝利を達成した先発右腕は、防御率2・16で昨季パ・リーグの最優秀防御率のタイトルを獲得。昨年11月の強化試合(対メキシコ、オランダ)に招集され、武器であるシンカーの制球に問題のないことをアピールしていた。小久保監督は試合直後に高い評価を下しており、13人の投手枠に割って入る可能性が十分にある。

 昨年12月に発表された投手は7人で、先発タイプには菅野、大谷、則本、牧田、増井がいる。ソフトバンク武田、千賀の両右腕も選出が濃厚だが、菅野と武田以外はリリーフの適性もあり、現時点で持ち場は流動的。先発の確保は急務だ。

 加えて、ドジャース前田の不参加がこの日までに確定した。ヤンキース田中は出場に強い意欲を示すも、ヤ軍の絶対的エースを球団側が簡単に送り出す可能性は極めて低く、無念の不参加が決定的。安定感抜群の石川に白羽の矢が立っても不思議はない。結束力を重視する小久保監督は、今大会で認められているラウンドごとの投手入れ替えに消極的とみられ、移籍1年目のマーリンズ田沢も出場のハードルが非常に高い。国内の投手力を結集する。