昨季現役引退した元DeNA投手の三浦大輔氏(43)が、第2の人生を「二刀流番長」で臨むことになった。27日、横浜市のDeNA球団事務所で会見を行い、新設のスペシャルアドバイザー(SA)就任を発表。球団の地域貢献活動などにアドバイスをする。「すべてが新鮮。違うステージでやれるのは楽しみの方が大きい」と新たな舞台で再出発に意欲をみせた。

 会見場で岡村社長と連名で契約書にサインした。球団職員と同じIDカードと「三浦大輔」の名刺を受け取った。後輩選手たちからプレゼントされた名刺入れを左胸に入れて、番長目線で球団にアドバイスを送る。同社長からは<1>子どもたちの未来を築く<2>横浜の町を元気にしていく<3>球団へ貢献する、という3つのタスクを託された。そのための大きなきっかけとして、米国行脚プランが浮上した。

 メジャー球団などを訪問し、米国の野球を体感することが狙い。「メジャーの野球を本当に見たことがない。選手と監督がどういうコミュニケーションをとっているのか。どういう指導をしているのか。メジャーだけでなくマイナーも。球団経営を含めて見て感じたい」。野球以外にも、ブロードウェーなど本場のエンターテインメントにも触れ、DeNAに還元する。

 さらに、日刊スポーツ評論家の就任も決定。「野球の楽しさ、プロ野球のすごさをプロ25年の経験を生かして伝えていきます。ヨロシク!」。二刀流の挑戦が始まる。【栗田成芳】