「笑う金田」に虎の前監督もびっくりだ。オリックスは今日8日、春季キャンプ2度目となる紅白戦を実施。新入団の金田和之投手(26)も初実戦に臨む。FA移籍した糸井の人的補償で加入した右腕。7日のブルペンを視察した阪神和田豊シニアアドバイザー(SA=54)から変身ぶりを驚かれた。投球ではない。表情の変化だ。

 「明るくなったね。笑ってるのを初めて見たよ。内面的なところがどうかと思っていたけどね。球は強いよ。動くしね。一番はテンポがいい。福良監督に推薦しておきました」

 2年目の14年に1軍デビューして40試合に登板。その時の指揮官が和田SAだった。金田はポーカーフェースで、15年1月のグアム自主トレに同行した当時のクローザー呉昇桓(カージナルス)譲りとも言われたほど。それが移籍して変わったというのだ。

 金田は「無理に笑ってるんですよ」と言うが、それも明らかにジョークだ。チームメートに西、松葉ら同学年が10人もいることで、すっかりとけ込んだ様子。「みんなと仲良くさせてもらってます」と話した。

 紅白戦は1イニングを予定。初めて1軍投手が登板するサバイバルに突入するが「ストライクゾーンでどんどん勝負したい」と攻めて開幕1軍をアピールする。ボール先行する課題を克服し、表情だけでなく、投球でも変わったところを見せたい。【大池和幸】