巨人内海哲也投手(34)が、セ・リーグの強打者との仮想対決に挑んだ。

 27日の沖縄キャンプでブルペン入りし、144球の投げ込みを実施。59球目からは、実戦を想定した本気モードに突入した。「ベイスターズで」と宣言すると、DeNAの1番桑原との勝負を開始。田中、梶谷、筒香、ロペス…とDeNA勢の次は菊池、丸ら広島勢へ。高山ら阪神勢から最後はヤクルト山田と、合計18人の打者と対決した。「より実戦に近い状態で投球ができた。(筒香には四球で)威圧感にやられましたね」と冗談まじりに笑顔を見せた。

 狙いはもう1つあった。捕手には22日の練習試合・楽天戦でバッテリーを組み2回3失点(自責1)の2年目宇佐見を指名した。日本代表で正捕手小林が不在の間、コンビを組む機会は増える。練習試合では呼吸が少し合わない場面もあった。それだけに投球間から球種や配球を丁寧に説明し、宇佐見を「投手の基本は真っすぐとばかり思っていましたが内海さんはゴロを打たせてアウトを取るのが理想。今日はそれを確認しながら打者を想定してできて良かった。真っすぐの使い方を言ってもらったので気をつけながらやっていきたいです」と安心させた。

 投手陣の兄貴的存在が若手捕手と話し合う光景に、尾花投手コーチは「いい意思疎通ができたんじゃないの」と喜んだ。内海も「宇佐見とも意思疎通ができた。いいキャッチャーだと思う。要求に応えられるようにしたいし、誰と組んでも大丈夫にしたい」と、納得の表情で振り返った。