巨人ドラフト7位で台湾出身の廖任磊(リャオ・レンレイ)投手(23=開南大)が28日、宮崎2軍キャンプの全日程を完走して帰京の途に就いた。日本球団でのプロ球団キャンプは今回が初。「いいことも悪いこともありましたが、学ぶことが多かったです。体も順調に鍛えられましたし、ケガもなく終われたのでよかったです」と振り返った。

 最終日は力強いブルペンで締めくくった。座った捕手を相手に66球。打者にも立ってもらい、直球にカーブ、スライダー、チェンジアップを交えた本番仕様で汗を流した。「オフの前だったので、今日しかないと思って投げ込みました。コーチから、変化球の制球が課題と言われていたこともありますし、実戦のつもりでやりました」。セ・リーグ最長身タイの201センチから角度のあるボールを投げ込み、何度も強烈なミット音を響かせた。

 心地よい疲労と充実感を胸に、宮崎から東京へと戻る。前夜の27日には2軍キャンプ参加中の26選手が宿舎の宴会場に集合し、打ち上げを行った。少しのアルコールを片手に、先輩選手と約1カ月の労をねぎらい合った。「他の新人は、先輩から『みんなの前で自己紹介しろ!』とかムチャぶりもあったみたいですが、僕は皆さんのところを回ってあいさつしていました。いろいろ話せたのでよかったです」と、すっかりチームにも溶け込んだ。規格外のスケールに注目が集まる大型ルーキー。宮崎での約1カ月を今後の飛躍の糧にする。