阪神の新外国人エリック・キャンベル内野手(29=メッツ)の開幕戦出場が12日、絶望的な状況になった。左手首を痛め、2軍でリハビリ中。金本監督は打撃練習の再開について「まだ決まっていない。長引いている」とメドが立っていないことを明かした。2軍戦から段階的に実戦復帰していく方針で、31日の広島戦に間に合わない可能性が高まった。

 キャンベル不在を想定し、新たなオプションをテストした。5回の守備から中谷をサードで起用。6回に打球をファンブルし、エラーを記録したが、今後も守備機会は増える見通しだ。指揮官は「できるだけポジションは守れる方がチャンスは広がる。オープン戦だから、エラーしてもいいんだから」と話した。中谷も「守れる所が増えれば、強みになる。もっと練習して、しっかり守れるようにしたい」と、前向きな姿勢だ。

 また、打撃好調の上本を生かすために、この日先発した二塁上本、三塁鳥谷も構想のひとつに挙がった。昨年はサード不在に苦しんだ。今年はキャンベルが間に合わなくても、鳥谷や中谷、大山と複数の候補を用意。金本阪神が非常事態に備える。【田口真一郎】