日本ハム大谷翔平投手(22)が、31日開幕戦(対西武、札幌ドーム)での有原援護を誓った。17日、広島とのオープン戦(マツダスタジアム)に向けて札幌から広島入り。前夜16日に発表された開幕投手・有原航平(24)を、打者として支える意気込みを口にした。右足首痛のため、投手での準備は遅れているが、打者での調整は順調。昨季まで2年連続で務めた開幕投手を逃すことに悔しさをにじませたが、目指すは野手での開幕戦勝利だ。

 高ぶりつつある感情は、矛先を変えて燃えていた。大谷が31日の開幕戦へ、野手での活躍を誓った。前夜16日の試合後、栗山監督は今季開幕投手を発表。大谷と並び先発の軸の1人、有原がプロ入り初の大役を射止めた。15年から2年連続で務めてきた大谷は「(有原なら)抑えてくれると思う」と先輩に託した。野手大谷としては「1点でも多く取れるように、まずは開幕に野手として出られるように頑張りたいと思います」と気持ちを入れ直した。

 「投手」での開幕は、断念せざるを得なかった。右足首痛の影響で調整は遅れWBC代表を辞退し、開幕投手を争う舞台にも立てずにいた。「万全なら(開幕戦で)投げたかった。それは先発投手なら、誰もがそう思うと思う」。悔しさをにじませるが、野手では明るい兆候にある。11日のイースタン教育リーグ・楽天戦で実戦復帰。1軍に合流した14日からのDeNAとのオープン戦3連戦でも、DH出場で実戦をこなした。西武の開幕投手は花巻東の3学年先輩、菊池。4年ぶりの対戦を見据えていく。

 この日は、今日18日からの広島とのオープン戦(マツダスタジアム)に向け、北海道から空路広島入り。16日までのDeNA3連戦では、患部の状態を見て打席数は限定されてきたが、今後は開幕に向けフル出場など、調整をペースアップしていく予定。投打「二刀流」の大谷が、今季は「打」でシーズンの幕開けを迎えようとしている。