昇格２戦目の巨人中井大介内野手（２７）が、３打数３安打に１四球の全打席出塁と２試合連続のマルチ安打で首脳陣を喜ばせた。

　「７番一塁」で先発フル出場。２回にブキャナンから中前打を放つと、５回と６回にも安打を重ねて３安打の固め打ちとバットが止まらない。２試合で９打席８出塁の活躍を「ファームでは実際にボールを打つだけでなく、スイングを大事に素振りなどの時間を取ってきた結果です。打撃の形が固まってきた。やってきたことを出せるようになってきた」と振り返った。

　地道な積み重ねが実りつつある。キャンプは２軍スタートで、オープン戦も終盤まで１軍昇格はなし。それでも「ファームにいる僕よりも年上の方々は、練習も準備も怠らなかった。年下の自分がしっかりやらなきゃと思っていた」と、常に高いモチベーションを保ってきた。強打に加え、一、二、三塁と外野を守れるユーティリティープレーヤー。高橋監督も「こうやって続けてくれると楽しみ。打ってさえくれれば、どこかで使えるからね」と期待を隠さなかった。