阪神秋山がウエスタン・リーグのオリックス戦に調整登板し、5回6安打1失点と好投した。2回に3安打を集中され1点を取られたが、最速143キロの直球と緩い変化球を、巧みにコーナーへつく投球で無四球6奪三振。「球の強さはだいぶ戻ってきたかなと思う」と手応えをつかみ、4月5日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)での先発へ弾みをつけた。

 この日視察に訪れていた香田投手コーチも「今日は気持ちが入った投球を見せてくれた」と満足顔。登板後にはブルペンで香田コーチとセットポジション時の投球フォームを再確認。本番へ向けて微調整も行った。

 「手応えをつかんで終わりたかった。キャンプから頑張ってチャンスをつかんだんで、今までの気持ちを開幕からぶつけて1年頑張りたい」。高卒8年目の右腕が完全復活の年にする。