故障者続出の日本ハムに新たなスター候補が合流する。2年目の平沼翔太内野手(19)がプロ初昇格することが17日、明らかになった。昨年の日本一ながら最下位に低迷するチームの起爆剤として期待される。

 日本ハムから若手選手が次々とブレークするのは、理由がある。育成対象の選手には「年間300打席以上」などの具体的数値を設定。結果にとらわれず、2軍戦で実戦経験を積ませる。育成選手を取らない理由も、十分な試合出場を確保することが難しいからだ。

 1軍レギュラーとして活躍する中島は1年目の09年に2軍戦で97試合に出場で380打席。西川は1年目の11年に80試合出場で317打席に立った。中田や昨オフに巨人へFA移籍した陽岱鋼も、まずは2軍戦を通して実力を磨いた。そして今回昇格する平沼も、1年目の昨年は2軍で91試合327打席を経験した。シーズンを通して実戦経験を積んだ若手選手には、終盤に1軍を経験させることもある。また、今季から2軍でも1軍と同じ形で試合前のミーティングを実施している。いつ昇格しても1軍の雰囲気に気後れしないよう、戦術面の教育も含めた意識付けも徹底されている。