鬼門・東京ドームで白星がすり抜けた。先発した阪神能見は巨人相手に6回2失点に粘投したが、打線が沈黙。2敗目を喫した。3回の自身の失策が非常に悔やまれる。先頭の巨人先発田口に一塁へゴロを打たせ、ベースカバーに入ったが、捕球した原口と息が合わずにトスを落球。先頭打者の出塁を許した。

 「自分のエラーから始まっていますし、なんとか抑えようと思っていたが、力みにつながってしまった」

 そこから次打者の中井に四球を与えるなどで1死二、三塁のピンチを招き、坂本勇に逆転2点適時打を許した。能見は「ゼロでいけるわけはないけど、そこでゼロでいけるようにしたかったんだけど」と淡々と話し、バッテリーを組んだ梅野は「(坂本を)三振を取りたかったんですけど…」。決して内容は悪くなかっただけに、悔やまれるエラーとなった。

 東京ドームで先発した試合は4年間、白星から遠ざかっている。13年5月6日の巨人戦で9回2失点で完投して以来、7戦白星がない。開幕してから内容は決して悪くない。次戦こそは白星を手に入れたいところだ。【山川智之】