楽天の宮城・岩出山高卒4年目右腕、今野龍太(21)がロッテ戦で1回を無失点に抑えて勝利に貢献した。1点リードの8回に3番手でマウンドへ。先頭に安打を許し、犠打で1死二塁と得点圏に走者を背負ったが後続を打ち取った。

 前回中継ぎ登板した4月30日の西武戦は、7回に一時逆転の2点本塁打を浴びた。1軍再昇格へ、2試合連続失点は許されない状況だった。それでも「ゼロに抑えられたのは良かったけど、いい頃に比べると制球力とかまだ」と納得はしていない。打者やカウントに応じ、巧みに変化球を投げ分けるのを、今の大きなテーマにしている。

 4月6日に育成から再び支配下登録された。12日に約2年ぶりに1軍登板したが、17日に出場選手登録を抹消された。平石2軍監督は「打てるものなら、打ってみろという気持ちで」と、精神面の弱さの克服に強気の投球を求める。首位を走る1軍は今月23日から6連戦が4週間続き、新たな中継ぎ投手が必要になってくる可能性がある。「ファームで一からやり直している。(1軍に)上がれるように頑張らないといけない」と今野。再昇格へ、レベルアップの日々を送る。【久野朗】