北東北の八戸学院大(青森)は最速148キロを誇る大道温貴投手(春日部共栄)が既にカード初戦に2度先発し、大きな可能性を見せている。

 八戸学院大には、快速王子が現れた。その名も大道。最速148キロの直球は大学で即通用した。4月22日の富士大との開幕戦では5回3安打1失点と試合をつくり、同30日の青森大戦でも先発を任された。2戦ともに勝ち星がつかなかったが「自分はチームの勝利のために投げるだけ」と端正な顔で言い切る。高校時代はドジャース前田健太の投球フォームを取り入れ、大学ではロッテ涌井秀章の左足の上げ方を参考にしている。「高校まではイケイケで投げていたけど、それでは大学で通用しない。左足をタメることで、相手を惑わせたい」と研究熱心だ。4年後の目標は「プロ入りしかない。そのために八戸に来た」と先を見据えた。

<北東北大学・その他の新人選手>

 青森大・友利「大学では野球と勉強を両立して数学の教師になって、将来は沖縄で野球の指導者になりたい」(開幕から4戦連続遊撃手で先発出場)。