日本高野連と朝日新聞社は17日、第108回全国高校野球選手権大会の第2回運営委員会を開き、全国大会で初めて女性が審判員を務めることを決めた。

「社会の変化に伴い、ダイバーシティーの重要性が高まる中、審判の分野においても多様な人材の活躍が求められています。女性審判の登用は、公平性や競技の発展という観点からも大きな意義を持ちます。性別にとらわれず適性に基づいた登用を進めることは、競技の価値をより一層高めるとともに、次世代への重要なメッセージを発出する意図によるものです」と狙いを発表し、今大会は岩男香澄(神奈川)佐藤加奈(埼玉)松本京子(佐賀)森田真紀(埼玉)和田佳奈(栃木)の5人に委嘱することになった。

今回委嘱された女性審判委員のコメントは以下の通り。質問は<1>「全国大会へ委嘱されたことへの意気込み」、<2>「審判をはじめたきっかけ、動機」を聞いた。

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▼岩男香澄(いわお・かすみ)さん

<1>「全国の選手や審判員が目指しても容易にはたどり着けない甲子園に、審判委員として立てることを大変光栄に存じます。選手が最後のアウトまで全力で取り組む姿に負けないよう、1球1打へ真摯(しんし)に精いっぱい務めさせていただきます」

<2>「父が審判員を務めており審判員が身近な存在であったため、自然と興味を持ち、プレーをしていた高校野球の引退を機に始めました。仕事の都合で一時離れていましたが、諸先輩方からの支えと後押しをいただき復帰し、現在は高校野球と軟式野球にまい進しています」

▼佐藤加奈(さとう・かな)さん

<1>「これまでの経験のすべてを力に変えて、一つひとつのプレーに真摯に向き合い、信頼を得られるように全力で挑みます。感謝の気持ちを胸に、少年少女に夢を与えられるよう甲子園を駆け回りたいです」

<2>「野球部の顧問をした際に、先輩に勧められて審判を始めました。戸惑いと失敗の連続でしたが、試合を公平に支えられること、技術指導にも生かせること、また自分自身の成長につながるというところに魅力を感じました」

▼松本京子(まつもと・きょうこ)さん

<1>「これまで支えてくださった多くの方々への感謝を胸に、夢の大舞台で大歓声に負けないジャッジをしたいと思います。そして、審判について多くの方に興味を持っていただけるよう、魅力を伝えたいと思います」

<2>「知人の誘いで審判に興味を持ち、気づけば毎週グラウンドに立っていました。誰よりも一番近い場所でプレーを追いかけることができることに魅了されました。先輩や仲間に支えられ、努力が結果につながり、今も立ち続けています」

▼森田真紀(もりた・まき)さん

<1>「このたびは、審判委員としてご委嘱を賜り、誠にありがとうございます。前例のない役割ではありますが、一人の審判委員として信頼されるよう行動していきたいと考えております。また、役割の重さを十分に受け止め、責任ある判定と円滑な試合進行に努めてまいります」

<2>「初めて勤務した学校では野球部員が少なく、練習だけでなく、練習試合でも何かお手伝いができないと考え、当時の監督さんにお願いして審判を始めました」

▼和田佳奈(わだ・かな)さん

<1>「このたび全国大会に委嘱いただき、大変光栄に思っております。冷静さと謙虚さを忘れずに、1球1球に対して公正かつ的確なジャッジを行い、また全国の舞台にふさわしい審判ができるように精進してまいりますのでよろしくお願いいたします」

<2>「高校野球のマネジャーをしていた時に、当時の審判部長に声をかけていただいたことがきっかけです。最初は不安でしたが周りの方々の後押しもあり挑戦してみようと思いました」