関学大がエースの力投で関大に完封勝ちした。

 関学大の先発・山口晃投手(4年=佐世保実業)は初回に1死三塁のピンチを迎えるも、後続を打ち取り無失点で切り抜けると、9回までスコアボードに0を並べた。9回4安打無失点の好投に木内祥晴監督は「びっくりしています。こんなに見てて楽な試合になるとは思わなかった。コントロールも球威もあった。関大さんは、あんなにフライを上げるチームじゃないですから」とエースを手放しでたたえた。

 山口はこの日、自己最速147キロを記録し、5回に先制の適時打を放つなど投打に活躍。「変化球のキレが良くなくて、真っすぐを中心に丁寧に投げることを意識しました」と振り返った。

 佐世保実業時代は2年時の夏と3年時の夏に甲子園に出場したが、その時のポジションはサードだった。「(マウンドは)固くて投げやすかった」と甲子園のマウンドで初めての完封勝ちをあげた。この日は両親も応援に駆けつけており「高校では(甲子園の)マウンドに立っている姿を見せられなかったので、見せられて、最高の結果で良かった」と勇姿を見せた。