先勝していた神院大が龍谷大に敗れ、優勝の可能性がなくなった。優勝には2連勝が必須条件だった。

 初回に先制され4回に追いついたが、5回に勝ち越された。その後好機をつくったが、最後の1本が出なかった。7回2死三塁の好機で、4番小郷勝也内野手(3年=倉敷商)が三振。9回1死一、二塁の場面では併殺打に倒れた。

 小郷はなかなか調子が上がらず、前日20日は夜9時ごろまで打撃練習を行っていた。この日の試合前も打撃練習を行い、復調を期したが「今日もチャンスの中で回ってきて、正直チームの勢いの中で足を引っ張ってしまった」と責任を背負った。

 伊与田健吾監督は「昨日も夜遅くまで練習していた。『今までのことは忘れていいから1打席に集中していけ』と言っていた。いい経験になるんじゃないかな」と責めなかった。

 優勝の可能性は消えたが、最後まで戦い抜く。伊与田監督は「締めが一番大事。優勝がなくなった後の立ち上がりをしっかりやっていかないといけない。監督として言葉掛けしながらやっていきたい」と気持ちを入れ替えた。