ロッテ大嶺翔太内野手(25)が楽天岸から2安打1打点を記録した。

 0-2の4回2死一、二塁では、カーブを左前適時打。ファウルで粘り、9球目を捉えた。「(狙う)コースを1球、1球、変えて打ちました。カーブには反応できると思ってました」。7回先頭では、カウント1-2からからの4球目、インコースのボール球真っすぐ142キロに、体を後ろに引きながら反応。左翼線に落とす二塁打とした。「たまたまです。ただ、(チームとして)見逃し三振が多かったので、振っていきました」と執念が実った。

 開幕1軍だったが、打撃不振で5日に2軍落ち。18日に再昇格した。「ファームでは、この1カ月、やってきたことを見直しました。オープン戦では、どう打っていたかを考えて、10日間を過ごしました。技術面。精神面。打たなきゃ、と焦ってました。ダメなら、またファームに行けばいいと腹をくくりました」と、気持ちで勝った。

 前夜、個人的にうれしいニュースがあった。同じ沖縄出身の比嘉大吾がWBC世界フライ級タイトルマッチにTKO勝ち。チャンピオンとなった。大嶺翔もテレビ中継にくぎ付けとなった。もっとも「(比嘉は)石垣出身ではないので。僕は、会長を応援してました」と、笑顔で告白。郷里・石垣島の英雄である具志堅用高会長を祝福した。