交流戦前最後の6連戦を6連勝で締める。3位の巨人は23日から首位阪神、2位広島と対戦する。高橋由伸監督(42)は関西移動日の22日、「やる前から勝ち越し(を狙う)じゃ、志が低いでしょう。6連勝? やるからにはそのつもりでね」と必勝を期した。

 阪神とは4・5ゲーム差をつけられている。今季、阪神→広島のカード並びは4度目だが、いずれも勝ち越しはない。それだけに「上位に勝たないことには(差が)詰まらない」と目線を上げた。

 エースも高い志を持って挑む。今日23日の阪神戦で先発する菅野は「もし3連敗でもしたらまずいと思うし最低でも勝ち越せれば。そのためにも初戦、全力で立ち向かう」と誓った。前回9日の対戦では、8回4失点で4連続完封を阻まれ、今季初黒星を喫した。今日勝てば通算50勝目で、球団では上原、江川、堀内に次ぐ史上4番目のスピード記録となる。それでも「自分だけじゃなくチームも絶対に意識していると思う」とリベンジの意識を強調。甲子園では本塁打を打たれたことはないが「万が一、打たれてもバタバタしないよう、いろいろ想定していきたい」と備えも十分だ。

 上位たたきに向けローテーションも再編する。2戦目には左腕の吉川光を据え、3戦目の大竹寛を加えた、左右のジグザグローテを形成。広島3連戦は、マイコラスと田口を中6日で万全に調整させ、2戦目に宮国を中8日で回す。先を走る虎と鯉の背中をとらえ、順位を上げて交流戦に突入する。【浜本卓也】