広島中崎が帰ってきた。1軍に昇格した日に登板機会が訪れた。1点リードの7回。ひげをそり、頭を丸めた姿でマウンドに立った。1回を無安打無失点に抑え「最初からこれだけいいところで使ってもらったので、しっかり抑えて結果がついてきて良かった。投げる前からファンの声援が聞こえて、うれしかった」と喜んだ。

 昨季は自身最多34セーブも、日本シリーズ第5戦で日本ハム西川にサヨナラ満塁弾を浴びた。「正直怖かった。やっぱりああいう終わり方をしているので。気持ちの整理がつかないうちにシーズンに入ってしまった」。今季開幕から5試合で防御率3・18。「腰痛症」と診断された肉体面だけでなく、精神面も限界で4月10日に選手登録を抹消された。心身ともリフレッシュしての復帰に、緒方監督は「今まで投げてきたポジションからしたら7回は楽な場面だから。どんどんいい投球を続けていってほしい」と歓迎した。