阪神が、巨人菅野に返り討ちを食らった。1点を追う7回裏無死一、二塁。絶好機に高山、上本、糸井が、3者連続三振を喫した。ラストの糸井のバットが空を切ると、超満員のスタンドから、ため息がもれた。金本監督は、1回、3回と無死の走者を上本に犠打で送らせ、糸井のバットにかけたが、凡退。無安打が24打席まで伸びた糸井は試合後「フーッ…」と、大きく息を吐くだけだった。

 強力打線の代名詞とも言える「ブラックユニホーム」での巨人戦は1949年以来。必勝を期した伝統の一戦だったが完敗。金本監督は「そのうち、上がってくると思う。何とかしようという気持ちは持っている。乗り越えてほしいし、乗り越えてくれると思っている」と糸井の復調を信じていた。巨人との初戦を落とし、貯金は「9」。2位広島に1・5ゲーム差に迫られた。我慢の時だ。