オリックスは23日、奥浪鏡内野手(21)が22日午後7時半ごろ、大阪市内で車を運転中、2人乗りバイクに接触する人身事故を起こしたと発表した。被害者は軽傷のもようだが、同選手は17日にスピード違反のため30日間の免許停止処分を受けており、処分期間中に車を運転して事故を起こした。球団は免停の報告義務を怠り、なおかつ事故を起こしたことを重く見て、同選手に無期限の謹慎処分を通告した。

 球団によると、同選手は寮近くのコンビニエンスストアへ買い物に行き、交差点で左折する際、左後方から来た若い男女の乗るバイクに気づかず、接触したという。同選手が病院に運び、2人は手当てを受けた後、入院はせずに帰宅したという。

 京セラドーム大阪で会見した長村球団本部長は「日頃からコンプライアンスについて厳しく指導してきたが、こういうことになり被害者の方には心からおわびしたい」と謝罪。同選手には「(免停など)ちゃんと報告するよう口うるさく言ってきたことをできていないというのは大いに反省してもらいたい」と語気を強めた。謹慎中は外出や野球の練習も禁止。寮長の指導の下、奉仕作業をさせるという。

 奥浪は球団を通じ「このたびは、私の一社会人としての自覚に欠けた軽率な行動により、被害者の方へ多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。けがをされた被害者の方へ、誠意をもって対応してまいります」などとコメントした。

 ◆奥浪鏡(おくなみ・きょう)1995年(平7)8月29日生まれ、広島県出身。創志学園から13年ドラフト6位でオリックス入団。大砲候補として期待され、昨季1軍デビューして15試合に出場。打率2割6分5厘、1打点を記録した。今季は1軍出場なし。176センチ、100キロ。右投げ右打ち。