前日24日に顔面に死球を受けて鼻骨を骨折した阪神鳥谷敬内野手(35)が25日の巨人戦に、黒のフェースガードを装着して強行出場。代打で三塁ゴロに終わったが、不屈の精神がチームを1つにまとめた。
<骨折しても出場した鉄人>
- チャーリー・マニエル
◆マニエル(近鉄) 79年6月、アゴに死球。56日後にフェースガード付きヘルメットで復帰。
- 衣笠祥雄
◆衣笠(広島) 87年に2215試合連続出場の当時世界記録。その間、左手首亀裂骨折、左肩甲骨骨折、左手親指亀裂骨折を乗り越えた。
- 打球が直撃しマウンドに倒れ込む野茂
◆野茂(近鉄) 93年10月1日に打球を受け、頭蓋骨骨折。翌日に退院し、8日後に勝利投手。
- 特注のヘルメットをかぶる秋山幸二
◆秋山(ダイエー) 99年9月8日、死球で左頬骨(きょうこつ)骨折、全治2、3週間と診断。10日後に特注ヘルメットで復帰。
- 片手でのスイングながらも安打を放つ金本知憲
◆金本(阪神) 04年に岩瀬(中日)から左手首に死球を受け骨折。翌日も強行出場し、右手1本で2安打。
- 自打球が当たり、手袋が血で染まる中村剛也
◆中村(西武) 08年5月に死球で左頬骨折。全治4週間の診断も欠場せず。10年3月には眼窩(がんか)底骨折も開幕から出場。
- 打球が右こみかみに当たり、痛がる大谷翔平
◆大谷(日本ハム) 13年7月11日の試合前の練習中、打球が当たり右頬骨骨折。3日後のロッテ戦で代打本塁打。
- 死球を受ける梶谷
◆梶谷(DeNA) 16年CSで内海(巨人)から死球を受け、左手薬指を末節骨折。2日後の広島戦に「根性でいく」と出場を志願し、ジョンソンから2安打。