巨人が広島にまたも屈した。延長10回に守護神カミネロが決勝打を浴びて終幕。接戦での逆転負けに、高橋監督は「こういう形にして取っていくしか今はない」と厳しい表情だった。

 打線改造も実らなかった。好調マギーを87代4番、阿部を5番で起用。1番脇谷で攻撃力アップを狙ったが、6安打で2得点と貧打から抜け出せない。

 6回無死二、三塁で、阿部が空振り三振。坂本勇も4打数無安打に抑えられた。ここ出場10試合の打率は坂本勇が1割5分2厘で、阿部も1割3分9厘。指揮官は「彼らがここぞという時に打ってくれないと勝てない」と旗振り役の復調を期待した。

 2年連続で借金を抱えて迎える30日からのセ・パ交流戦中に、ファーム調整中の陽岱鋼と山口俊が1軍昇格の見込み。坂本勇は「交流戦優勝を目標に。流れが変わると思うし勝ちきっていかないと先はない」と力を込めた。