NTT東日本がJR東日本を破り、2年連続41度目の都市対抗出場を決めた。

 最速154キロ右腕の西村天裕投手(24=帝京大)が4回から3番手でロングリリーフ。「社会人に入ってから1番長いぐらいのイニングを投げた。後ろに大竹(飛鳥)さんたちもいてくれるので」と飛ばした。力強い真っすぐに、スライダー、スプリットを織り交ぜ5奪三振。9回のマウンドに上がる前、大竹ら先輩から「最後まで経験してこい」と背中を押され、最後の打者を一ゴロに打ち取ると自然とガッツポーズが飛び出た。

 大学4年時に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し秋に手術を経験した。はい上がってきた右腕は「今日もびっくりするくらい社員の方が応援に来てくれた。家族や高校、大学、そして飯塚監督に恩返ししたい。本戦でも自分の任された役割を果たすためにいい準備をしたい」と言い切った。