巨人藤村大介内野手(28)が14日、現役引退することを表明した。

 シーズン後に戦力外通告を受けてから、今後の進路を熟考。「トライアウトを受けるか迷いましたが、巨人一筋で終えようという気持ちもあった」と心境を吐露。11年に盗塁王を獲得し、人気野球ゲーム、ファミスタの韋駄天(いだてん)キャラ「ピノ」の愛称で親しまれた。

 「小学生のころの作文で巨人にドラフト1位で入って盗塁王と本塁打王を取りたいと書いていた。ホームランは1本も打てなかったけど、盗塁王は取れて、子供のころの夢がかなった」と携帯に収めた作文の画像を披露しながら、笑顔で振り返った。

 今後はポストは未定ながら、球団に残る予定。「巨人が勝てるように間接的にチームを支えられれば」と新たな旅立ちへ向かって話した。