レギュラーシーズン2位のソフトバンクが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第3戦で16安打15得点の猛攻で西武に大勝した。西武のアドバンテージの1勝を含めソフトバンクは通算2勝2敗のタイにし、日本シリーズ進出へあと2勝とした。

ソフトバンクが先手を奪った。3回1死二、三塁で上林がカウント2-0から内角高めに入ったスライダーを捉え、右翼席へ先制3ラン。さらに2死一、三塁で中村が適時打を放ち、4点を先取した。西武先発の榎田は3回で降板し、4回からは十亀がマウンドに上がった。

中盤に入るとソフトバンクの勢いはさらに増した。4回に川島、上林が連続タイムリー、1死満塁でデスパイネの犠飛で3点を追加。5回には2番上林、3番グラシアル、4番柳田が3者連続適時打などで一挙5得点を挙げた。上林は2008年の小笠原(巨人)、前日の栗山(西武)に並ぶCS最多タイとなる1試合6打点をマークした。

6回には7番一塁で先発復帰した内川が左中間へソロ本塁打が飛び出た。8月に戦列を離れ、CSファイナルシリーズで復帰したバットマンが復調の兆しを見せた。

ソフトバンク先発の千賀は、西武の誇る山賊打線を山川のソロ本塁打のみに抑えるなど5回1失点で降板。6回からモイネロ、大竹、椎野でつなぎ、勝利をもぎ取った。

第4戦の先発は西武今井、ソフトバンク東浜が予定される。