ヤンキース、巨人などで活躍した松井秀喜氏(44)が20日(日本時間21日)、ニュージャージー州フォート・リーで野球教室を開催した。地元の少年少女約40人に対し、キャッチボール、守備、打撃などを直接指導。全員に対し、自ら打撃投手も務めた。また、練習の最後には実戦打撃を披露。大アーチを連発し、子供たちから大歓声を浴びた。

その後、日米報道陣に囲まれると、多岐にわたる質問にも丁寧に応対した。

プレーオフで敗退した古巣巨人は、今季限りで高橋監督が辞任。それでも、松井氏は、同世代の若き指導者に労いの言葉を並べた。

「優勝できないと、どうしてもそういう形になりがちですけど、高橋監督は3年間、優勝という意味では達成できなかったですけど、次の世代(の育成)という意味では、非常にすばらしい監督ぶりだったんじゃないかと思います。個人的にはすばらしい仕事をしたと思っています」。

また、新4番として3割、30本塁打、100打点をマークした岡本の活躍については、「驚きですね」と笑った。その一方で「すばらしかったですね。何があっても使い続けたということ、そこでの経験がないとなかなか自信はつかめていけないですし、由伸なり打撃コーチの方針が良かったんじゃないかと思います。もちろん、本人の努力が1番ですけど」と話した。

また、二刀流として活躍したエンゼルス大谷について「すばらしかったと思います。能力を遺憾なく発揮した。打者としての能力の高さは間違いない」と話し、「肘が良くなって二刀流が復活することを楽しみにしています」と、期待を込めていた。