中日が25日のドラフト会議で、三菱重工名古屋の勝野昌慶投手(21=土岐商)と大商大の太田光捕手(4年=広陵)を上位候補にリストアップしていることが21日、分かった。

地元の社会人チームに所属する勝野は150キロを超す直球が魅力の本格派右腕だ。今夏には社会人の日本代表に選出され、アジア大会で銀メダル。ドラフト指名が解禁となる高卒3年目に、いきなり上位候補の素材として注目を集めている。大商大の太田は強肩強打が持ち味だ。1年時からマスクをかぶり、経験豊富でリード面でも定評がある。「勝てる捕手」として、今年6月にはチームを全日本選手権に導いた。

6年連続Bクラスからチームを再建するため、与田新監督が就任。ヘッドコーチには、日本一指揮官の伊東勤氏(56)を招聘(しょうへい)する。課題の投手力強化を鮮明に組閣作業を進めている。与田ドラゴンズ最初の補強となるドラフトで「即戦力バッテリー」の獲得に動く可能性が高まった。加入すれば、戦力の底上げは間違いない。ドラフト1位指名には、大阪桐蔭の根尾昂内野手(3年)をすでに公言。会議直前まで、ドラフト戦略を練っていく。

◆勝野昌慶(かつの・あきよし)1997年(平9)6月12日、岐阜県生まれ。小2から野球を始め、中学時代は岐阜中濃ボーイズ。土岐商では1年夏からベンチ入りし、甲子園出場はなし。三菱重工名古屋では1年目から公式戦に出場。最速152キロ。183センチ、89キロ。右投げ右打ち。

◆太田光(おおた・ひかる)1996年(平8)10月14日、岡山県生まれ。小2年で軟式野球を始め、中学時代は倉敷ドリームボーイズ。広陵(広島)では2年夏からベンチ入りし、3年夏の甲子園に出場。大商大では1年春から正捕手。遠投115メートル。178センチ、77キロ。右投げ右打ち。