西武の歴代最多文字数助っ人外国人が、平良海馬投手(21)の新記録を呼び込んだ。

0-0で迎えた7回2死、コーリー・スパンジェンバーグ内野手(30)が、カウント1-1から内角へのスライダーを右翼席中段へ運び均衡を破る1発を放った。「打った瞬間、スタンドまでは届くな、と手応えは完璧だったね。(高橋)光成が頑張ってくれていたから援護できて良かったよ」と虎の子の1発だった。

守備では“神業”を披露した。プロ野球新記録がかかった平良が、9回1死から連打を浴びた。一走の佐藤直が、三塁へ飛び込みセーフ判定も、勢い余って一瞬だけベースを離れた。その瞬間を三塁手のスパンジェンバーグが見逃さず、タッチアウト。1死一、三塁となれば、ピンチが拡大し、平良の記録が途絶え、逆転負けのおそれもあった。

これに平良は「タイミングもセーフだったんですけど、離れた一瞬を見逃さなかったタッチがあって、それで全てが変わったと思います」と感謝。辻発彦監督も「よく最後までスパンジーが見ててタッチしてくれて。あれがなかったら、追いつかれて、逆転されたかもわからん状況」。平良は39試合連続無失点のプロ野球新記録を達成。チームはこの勝利で勝率5割とし、順位は3位タイに浮上。その裏には、9文字の長い名前から「スパンジー」の愛称で親しまれるスパンジェンバーグの活躍があった。

【関連記事】西武ニュース一覧