<巨人1-1広島>◇5日◇東京ドーム

 巨人は勝てなかった。原辰徳監督(50)は「今のチーム状態で全力で戦って、こういう結果になった」と、努めて冷静に現実を受け止めようとしていた。

 先発東野が好投し、広島篠田との投げ合いで踏ん張った。しかし、打線が応えられない。9回までに4度得点圏に走者を置いたが、犠飛で挙げた6回の1点だけ。「広島の投手もいいんだろうが、そこに甘んじているようでは。スタメンの選手はもう1度ふんどしを締めないと。1、2番も1試合目の最初ぐらいで、あとはまったく機能していない」と嘆いた。終盤には連夜の救援陣の乱れ。この日はクルーンだ。1-0の9回に今季初登板したが、ストライクが入らない。打者3人に対し、ストライクは2球だけ。1死一、二塁のピンチを招いたところで、たまらず山口を投入したが、梵に同点打を許した。指揮官は「何人かは調整遅れということでしょう」と話したが、今季初勝利を目前に、大きすぎる誤算だった。

 昨年は開幕5連敗から逆転優勝したが、同じことを今年もできるとは限らない。後味の悪さを残し、開幕3連戦は白星なしで終わった。

 [2009年4月5日23時37分]ソーシャルブックマーク