阪神矢野燿大捕手(41)が3日、現役引退を表明した。前日2日に球団に申し入れて了承され、大阪市内のホテルで会見を開いた。「心技体が全部あって初めてできる仕事だと思う。すべての面で1軍戦力になることができなくなってきたのかな。自分の判断です」「夢のような、僕の想像する以上に素晴らしい野球人生だった」などと話し、泣いた。

 90年ドラフト2位で中日に入団。レギュラーをつかめずに外野手としても出場。98年に阪神にトレードされ、移籍直後から正捕手の座をつかみ、03年と05年のリーグ優勝に貢献した。

 「こんないいチャンスはないと思う。ぜひとも優勝してほしい。(自分も)戻れるように頑張りたい」と、5年ぶりの優勝に立ち会うことを願った。

 [2010年9月3日23時26分]ソーシャルブックマーク