巨人は23日、東日本大震災後初めて、東京ドームで練習を行った。十分な節電対策を立てた上で全体練習を行い、安全性などを確認。練習後、原監督は「今日に関しては、支障をきたすところではないですね」と話し、坂本勇人内野手も「あまり気にならなかった」と感想を述べた。

 東日本大震災の影響で4月中は東京ドームでの試合を自粛しており、5月3日の阪神戦から開催する。

 練習開始は午後1時で、球団によるとキャッチボールなどは平常時の半分の消費電力で始め、フリー打撃は75%程度で行った。コンコースの照明も減らす中、スタンドに飛び込む打球が客席から視認できるかなども確認した。24日もテストを続ける。原沢敦球団副代表は「お客さんの安全性と選手のプレーを節電と両立しないと」と説明した。

 5月11日の横浜戦から段階的に発電機を導入し、夏場のピーク時には自家発電で25%程度を賄うという。目標とする開催時の消費電力の4割減について原沢副代表は「クリアできるんじゃないか」と見通した。