<広島0-2阪神>◇24日◇マツダスタジアム

 今季限りでの辞任が決まっている阪神の真弓明信監督(58)が、最終戦を白星で終えた。シーズン4位でクライマックスシリーズ進出は逃したが、有終の美を飾り「一応、勝ちで締めくくれたので良かった」と笑顔だった。

 配慮を重ねた最後の采配だった。首位打者のかかるマートンを1番に置き、打率3割の鳥谷は先発から外す。登板回数が初の200イニングまで残り2/3に迫っていた能見に1回を投げさせるなど、投手陣にも気を配った。その結果が1安打での無失点リレー。惜しくも継投による無安打無得点はならず、背番号72は「ノーヒットかと思ったけど」と、穏やかに最後の試合を振り返った。