労働組合・日本プロ野球選手会は20日、大阪市内で臨時大会を開き、日本の3連覇が懸かる来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを決めた。

 選手会の新井貴浩会長は厳しい表情を崩さず、不参加を決めた理由などを語った。

 -決断理由は

 新井会長

 スポンサー料、(グッズの)ライセンスは本来、日本の権利であるにもかかわらず、日本に戻ってこない。それに尽きる。

 -出たいという声は

 新井会長

 出場したいという選手、意見はあったが、最終的には全会一致で決めた。

 -ファンは3連覇を期待していた

 新井会長

 ファンも楽しみにしていたし、選手も楽しみにしていた。ただ、5年後、10年後、これからの世代を考えたときに、苦渋の決断をせざるを得なかった。

 -最終決定なのか

 新井会長

 そう決まった。1年前から(主催者に)要望を出しているのに、1年たっても何にも返ってこない。今の段階で(主催者から)アクション、アプローチがあるとは考えられない。

 -アプローチがあった場合に再考の余地は

 新井会長

 仮定の話は、今この場では正確なことをお伝えできない。ただ、主催者側にボールを投げている。投げたボールが返ってこない状態が1年続いて、苦渋の決断をした。