<オープン戦:広島6-2DeNA>◇9日◇マツダスタジアム

 内野手登録のDeNA嶋村一輝内野手(31)が、1軍で初めて捕手として出場した。8回の1イニングでマスクを被り、育成投手の冨田をリード。逆球やワンバウンド投球にも対応するキャッチングを見せた。

 それでも2点を失ったことに、「捕ることは出来ましたが、声を出したり必要なことができなかった。キャッチャーとして点をとられることが、これだけ悔しいだと感じました」と、悔しさを口にした。

 高校時代に1年間の経験はあるものの、試合前練習では内外野でノックを受け、打撃練習に取り組むだけに、現状、捕手として十分な練習時間はとれていない。「どこまで(捕手として)やっていくのか分からないですけど、やるからにはブルペンにも入って、しっかり練習しないといけない」と、表情を引き締めていた。

 1軍捕手の高城、■岡に加え、2軍にはベテラン鶴岡、右肘痛でリハビリ中の黒羽根が控える。中畑監督は、今回の起用意図をあくまで有事に備えた第3捕手としての実戦テストと強調。シーズン中で起用する可能性は低いが、「嶋村は3人目(の捕手)で十分いける。捕ることには何の不安もないし、守りに関しては心配ない」と、及第点を与えていた。※■は雨カンムリに雅のツクリ、その右に鳥