<広島6-7阪神>◇5日◇マツダスタジアム

 5時間を超える乱戦、阪神福留孝介外野手(35)が一振りでけりをつけた。

 6-6の延長12回。江草の速球を振り抜くと、打球は右翼席へ飛び込んだ。

 日本球界では6年ぶりの本塁打でもあり「何とかしたいという思いだった」と興奮冷めやらない様子だった。

 開幕から2カード連続負け越し中のチームは、この日も苦しい展開だった。メッセンジャーの乱調で2回まで5点をリードされた。打線は7回までに追い付き、9回には鳥谷の今季チーム初本塁打となるソロで勝ち越したが、直後に今季先発から抑えに転向した久保が逃げ切りに失敗した。

 引き分けでもショックが尾を引きそうな試合だった。それだけに、価値がある福留の一発だった。

 本人も「引き分けと勝ちでは違う。意味がある」と持ち前の勝負強さを発揮した充実感に浸った。