<西武11-2ロッテ>◇7日◇西武ドーム

 4年目の西武松下建太投手(25)が、念願の1軍デビューを果たした。9点をリードした9回、先発岸の後を受けて2番手で登板。4番今江から始まる打者3人を打ちとり「緊張しました。投げ終わってから、足がガタガタ震えました」と振り返った。「潮崎2軍監督から教わった」という特訓中のシンカーで、大松から空振り三振を奪った。

 09年ドラフト5位で入団後は右肩の故障に苦しみ、2年前に手術を決意した。早大時代に150キロ近い快速球でならしたが、現在は直球の球速が130キロ中盤。その分、プロで変化球に磨きをかけ「今年ダメなら終わり」と背水の思いで1軍チャンスをものにした。

 渡辺監督は「初登板でどうなるかと思ったけど、堂々とストライクゾーンで勝負していた。見る限り、おもしろい投手」と評価。まずは第一印象で、監督のハートをつかんだ。チームには貴重な変則サイド右腕だけに、期待が高まる。