<ロッテ3-3オリックス>◇9日◇QVCマリン

 本能の赴くままに白球を追った。同点で迎えた9回1死二塁。ロッテ岡田の放った左中間への大飛球をセンター駿太外野手(20)は後退しながら必死で追った。

 抜群のタイミングで滑り込み、地上からわずか数十センチのところでスライディングキャッチ。ロッテファンの歓声を一瞬で悲鳴にかえるスーパープレーで、サヨナラを阻止した。

 「あそこは根性です。何も考えずに、打球に真っすぐ行きました」

 チームを救った若武者はバットでも3試合連続安打を記録。それでも「5の1とか6の1なので、あと1本欲しいです」と満足はない。向上心と勝利への執着心で、今度こそチームを勝利に導く。