<阪神0-6DeNA>◇13日◇甲子園

 DeNA藤井秀悟投手(36)が、ヤクルト時代の02年4月18日、横浜戦(神宮)以来の完封勝利を挙げた。4月27日に自身が持つ連続先発途中降板の不名誉な日本記録を107試合で止めたのも阪神だった。

 「いい打者が多いのでビビッて投げているんです。投げにくいけど、気持ちは前向きに投げている」と、警戒心を細心の注意に変え、ていねいな投球を続けた。中でもマークをしていたのが西岡だった。「チームの顔ですから抑えれば少しは楽に投げられるかな」と。この日は4打席凡退にきって狙い通り。

 ただし捕手鶴岡への感謝を忘れない。1回に2つの盗塁を刺してくれた。「あれがすべて。さすがベテラン。せっかく西岡を抑えたのに、2ストライクから(大和に)打たれたからね」。その大和の二盗を、さらに四球で出塁した鳥谷の二盗も刺してくれたのが、その後の好投につながった。