今季、楽天から移籍したオリックス鉄平外野手(31)が、東日本大震災から3年の11日、楽天時代に経験した震災について語った。

 この日のオープン戦(対広島)が行われた京セラドーム大阪。試合前に、鉄平ら選手や観客が震災の犠牲者らへ黙とうをささげた。「まだ3年なのか、もう3年なのか…どちらとも言えるんでしょうか。でも、あのときのことは鮮明に覚えています」。

 当時は関西に遠征中で、地震後は約1カ月、仙台に帰れなかった。津波で壊滅的な被害を受けた地域など、東北各県を回って「これは野球どころではない。開幕できないんじゃないか」と思ったという。気持ちを切り替えることができるかも分からなかった。

 だが、あちこちで「頑張って下さい」などと声をかけてもらい「自分たちは、そういうところで元気な姿を見せないといけないんだ」と気づいた。「野球選手としては、いいプレーを見せることしかない」。

 チャリティー団体に入り、被災者の支援も行っている。復興の道は続く。鉄平も支援を続けていく。