<阪神4-3広島>◇26日◇甲子園

 広島は悲願のV奪回を逃し、23年連続V逸と2年連続CS進出が同時に決まった。

 阪神先発藤浪から3点リードを奪った6回に先発九里が初失点し、なおも1死一、二塁で2番手戸田が6番福留に逆転3ランを浴びた。痛恨の逆転負けでV逸どころか、3位阪神に1・5ゲーム差まで迫られた。

 野村謙二郎監督(48)は首位巨人に1ゲーム差まで迫って迎えた9月2日から4日までの直接対決3連戦をキーポイントにあげた。「ずっと追いかけていたけれど、あそこで3連敗したことがすべてだと思う。勝負どころで後ろの投手を攻めたてながら、点を取れなかったのが悔しい。向こうはそういう場面で打って、こっちは打てなかった。うちも力をつけている。ああいうところで、もうひと押しできればね」。初の本拠地CS開催を懸けた戦いは続くだけに、最後は「我々には目標がある。切り替えて、しっかり戦っていく」と力を込めた。