<楽天3-7オリックス>◇30日◇コボスタ宮城

 楽天は2連敗で5位に後退した。先発塩見は3回までは1安打無失点も、4回に突如、崩れた。

 先頭安達のゴロを捕球できず内野安打で出塁を許すと、続く糸井には2ランを浴びた。この回だけで打者10人7安打6失点。結局、5回2/3、9安打6失点で7敗目を喫した。

 打線は今季ここまで5戦全敗だった金子から3点を奪った。だが、好機での三振が目立った。

 試合後の星野仙一監督(67)はガックリした様子で話した。

 「(4回の塩見は)同じ人が投げてるのか、よく分からんよ。あれだけ良いボールを放っていたのに、ゴロをはじいて、おかしくなって。分からんね。(ビッグイニングや6回に降板が多いという)同じ課題は永久に直らないんじゃないか。毎回、毎回、こういう投球じゃ、チャンスはなくなる。(来季は)僕はいないから、次の人がどう使うか」

 銀次と首位打者を争っている糸井に、簡単に本塁打を打たれた点も厳しく指摘した。

 「真ん中のスライダーをホームランにされて。ぶつけようが、歩かせようが、抑えるというのがない。チームメートに何としても(タイトルを)取らせるというのがね。向こう(オリックス)は優勝がかかっているから、(銀次と)勝負してくるけどね」。

 好機で三振が目立った打線にも苦言を呈した。

 「ボールを振って三振。ストライクを見逃して三振。こういう野球をやっているようじゃ、寂しいよ。今に始まったことじゃないけど。俺、もういっぺん、やり直したいくらい。このままじゃ、来年も直らんよ」

 今季限りで辞任するため、楽天の指揮は残り5試合のみ。この4年間、言い続けてきたことができていない現状を嘆いた。