<パCSファイナルステージ:ソフトバンク3-2日本ハム>◇第1戦◇15日◇ヤフオクドーム

 日本ハム大谷翔平投手(20)が待望の「CS初安打」を放ち、激走まで披露したが勝利に結び付かなかった。1点を追う7回。中田のソロで同点とした直後の第3打席。ソフトバンク大隣の変化球にバットを合わせ、左前にポトリと落とした。左翼手・内川の油断したような緩慢な動きを見逃さず、1度は一、二塁間でストップしたが猛然と再スタート。「ある程度、最初から決めていた」と二塁を陥れた。記録は二塁打。ファーストステージ第3戦で初の野手出場したが5打席無安打、この日も2打席目まで無安打で、ようやくポストシーズン初安打となった。

 直後には犠打野選を誘う快走で三塁まで到達。勝ち越し点を演出し、この回の逆転劇に渋く貢献したがチームはサヨナラ負けで初戦を落とした。「また切り替えてやっていきたい」と気丈に話した。