ソフトバンク工藤公康新監督(51)が雨中の力投を見せた。東日本大震災の復興支援に力を注ぎ、岩手県陸前高田市の球場建設にも尽力していた。9日に行われた同市の小友グラウンドバックネット完成式に出席した。

 その後に開催した野球教室では自ら登板。シート打撃形式で、参加した中学生62人全員と対戦した。雨が降りしきる中、カーブやスライダーを交え、180球を投げ、28三振を奪った。「コミュニケーションを取りながら、思い出になってくれたらいい。よし、がんばろうと思ってくれたら…」。監督就任後、初の完投にへとへとの様子だったが、「君たちに負けないように、僕もがんばります」と監督業に全力を尽くすことを約束した。