DeNAは16日、横浜市の球団事務所で会見を開き、球団オーナーが春田真氏(46)に代わり、DeNA本社取締役の南場智子氏(52)が新オーナーに就任すると発表した。今年で81年目を迎える日本野球機構(NPB)史上初の女性オーナーとなった南場氏は、DeNAの創業者で創業から社長を務めた。11年に病気療養中の夫の看病に専念するため、取締役に退いていた。

 会見の冒頭で南場新オーナーは「これから長いお付き合いをさせていただきたいと思っています。よろしくお願いします。球団をグループ内に取得してから3年がたち、3年間、非常に実りあるシーズンを経験できたと思っています。球団も3年前より、強くなったし、ファンの方々にも喜んでもらえる状態になったと思います。入場者数も取得直後に比べ、4割以上も増加しました。選手だけじゃなくて社員の努力が実ってきて、どんどんいい球団になってきたと感じています。やはり、より強く、より楽しく、そしてファンのみなさんに楽しんでもらえる球団にしたいと考えております」とあいさつした。

 ◆南場智子(なんば・ともこ)1962年(昭37)4月21日、新潟市生まれ。新潟高-津田塾大英文学科。卒業後はマッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパンに入社。88年に米ハーバード大経営大学院に入学。90年に同大で経営学修士(MBA)を取得。99年にDeNAを創業した。03年に内閣IT戦略本部員、04年には規制改革民間開放推進会議委員に就任。