<都市対抗野球:JFE東日本7-0伏木海陸運送>◇16日◇1回戦◇東京ドーム

 伏木海陸運送は6年ぶりに戻ってきた3度目の大舞台で、念願の初勝利をつかむことはできなかった。

 中盤までは狙い通り接戦に持ち込んだが、好機をものにすることができなかった。3回二死二塁では、左前打した荒崎が、二塁走者が三塁で止まっているのに、二塁を欲張って憤死する走塁ミス。指名打者で出場した中島監督は「これが都市対抗の怖さ。走塁、守備、あと一本出ない打撃。力の差というしかない」と選手をかばった。

 企業カラーの緑色で埋めた約4000人の応援団は、この日の早朝に高岡からバス16台で乗り込んできたそうだ。「過去2度とは全然違う、すごい応援団だった」と中島監督を感激させた。

 課題も見つかった。全国レベルのチームと交流して強化する必要がある。4番の干場は「攻守すべてで出直し」と巻き返しを誓った。