ソフトバンクの大学・社会人ドラフト1巡目指名、大場翔太投手(22=東洋大)が23日楽天戦(福岡ヤフードーム)で先発デビューすることが11日、分かった。楽天との開幕カードは20日杉内、22日スタンドリッジの順で先発し、平成の鉄腕は第3戦を任される。ホークス新人の開幕ローテーション入りは04年馬原以来。24日からのロッテ3連戦は新垣、大隣、ガトームソンの順で先発と開幕ローテーションが判明した。
大場に用意された初舞台は開幕カードだった。23日の楽天戦だ。くしくも当日は母校東洋大の卒業式。4年間苦楽を共にした仲間たちと旅立ちの瞬間を過ごせないが、プロ人生、最初で最後のデビュー戦に立ち臨む。それぞれの道を歩む仲間たちの先陣を切る形だ。
この日は東洋大の学長賞授与式に出席。ほかの受賞者は21日だが、大場が登板直前のため特別に行われた。明治神宮大会優勝などチームの原動力となった活躍が評価された。こちらも背番号と同じ歴代17番目の表彰と、大場の数奇的な運命が示された。松尾友矩(とものり)学長(68)から表彰状を手渡され「最後に日本一で締めくくれたのは誇りに思う。野球生活と人生に生かしたい。人として大きく育ててもらった場所。それを忘れずにいたい」と誓いをあらたにした。
ホークス新人の開幕ローテ入りは04年の馬原以来、4年ぶりだ。そのデビュー前最後となるオープン戦は15日横浜戦。過去2試合は走者を出した場面で力み、四死球を与え、適時打を浴びるパターンで予定の5回持たずに降板した。「前の打席をどうやって打ち取ったか、いつも頭に入っているのに、そういう余裕がなかった。視野が狭くなっていた」。球威や変化球の切れ、攻撃的な投球と長所も発揮したが、イメージ通りの投球ができない自分に「全部出し切っていない」と不満を漏らした。開幕に向けて「徐々にこう上がっていきたい」と右手で右肩上がりのグラフを描いた。杉本投手コーチは「1球の重さを感じて投げてほしい」と最後の仕上げに期待した。
開幕ローテは固まった。斉藤和と和田が不在で昨年までの先発4本柱は解体。杉内と新垣の2人が先発陣の柱になるだけに、杉本コーチは「2人は(カードを)分けることになると思う」と構想を明かした。開幕投手争いを制した杉内が20日楽天戦、新垣がロッテ3連戦の初戦24日に先発する。
また外国人の先発投手は変則ローテーションになる。王監督は外国人の1軍登録について「投手3、野手1」の方針だ。中継ぎにニコースキーがいるため、外国人の先発枠は「2」になる。当面はパウエルを除いた外国人先発3投手を順次起用する見込みで、登録と抹消を繰り返す「中10日登板」となる。
10日の中日戦に登板した大隣、12日の横浜戦に先発するガトームソンは来週、教育リーグで調整登板することから開幕2カード目に回り、新垣、大隣、ガトームソンの順でロッテにぶつかる。そして22日楽天戦はスタンドリッジと、ローテ編成は終わった。大場を筆頭に不安材料を取り除き、いよいよ08年シーズンに突入する。



